怪談備忘録

ネットを始め、様々な怪談を集めてみました。

みんなこっち

7月26日は怪談の日だそうです。

1825年のこの日は、江戸の中村座で『東海道四谷怪談』が初演されました。

四谷怪談』は、四谷左門の娘・お岩が、夫・民谷伊右衛門に毒殺され、幽霊となって復讐を果たす話で、実際に起こった事件をモデルにしています。

新宿区四谷左門町にはお岩を祀る「於岩稲荷田宮神社」がありますね。

そんな怪談の日に1つ小話を。

夕暮れ時に虫が鳴き始めると心霊がより感じやすくなり、誰も居ない公園に佇むと、木々の隙間からふと人の気配やこちらに投げ掛ける視線を錯覚してしまいます。

とある夏の日。

「みな」

そう口ずさみながら目が覚めたんです。

みな? 何か忘れてる気がして古い携帯の電源を入れたら…創作の主人公の名前が目に留まりました。

不可解なことなのですが、その「深奈」から数日後メールが来たのです。

内容は、「私を見て…」と、その一言だけでした。
創作の主人公の名前からのメール? 誰が送ったのだろう?

その主人公の名前の由来は
深い奈落で「深奈」みな、としたのです。

私を見て…

まるでそのメールは、どこまでも果てしない暗闇の穴から「私を見て…」と、「私だけしか見ないで…」と、言っているかのようでした。

何度も心の内でその言葉を繰り返していると、少しずつゲシュタルト崩壊を起こして仕舞う程、なぜか心が病んでいきました。

わたし…だけ…しかみ…ないで

腸(わた)し…渡死(わたし)…嶽(だけ)しか…死神(しかみ)…深奈(みな)…皆(みな)出(い)で…

腸し嶽 死神 名 出で

皆から、いや、深奈から、そう、メールが…

そう、皆から、メールが来たんです。

みんなみんなみんなみんなみんな
みんなみるなみんなみんなみんな
みんなみんなみんなみんナみんな

コッチ ヲ ミるナ

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